もりのいちにち
       
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もりのいちにち(地域環境整備)

森林整備のほかにも、森や木と関わる場面があります。景観をさらによくするための街路樹や庭木の伐採、障害物などによって伐採困難な場所の整備などです。
木を伐採する仕事には、いろんな表情があります。いろんな技術があり、木も森も、いろんな表情を見せてくれます。
もちろん危険が伴う仕事ですが、作業が進むと、暗かった森に陽が差し込み、森や木と近くなる気持ちになります。
そんないちにちを、これからも積み重ねてゆきたい、と思っています。




2011年4月18日〜24日

森の座 初の試みっ!

  「第一回薪づくり強化週間」 を実施いたしました。



いつもと同じ、チェーンソーの音が響く山の中。

いつもに増して、人のわらい声も交じりあい、
にぎやかな山の中、になりましたっ♪

参加いただいたみなさんに喜んでいただき、
山も、とても嬉んでいると思います。

みなさま、ありがとうございました。



 



2010年2月

農地が広がる風景の中に一本残されていたアカマツ。

樹齢98年。

威風堂々としたアカマツです。

「いつか水車にでも…」と先代が残しておいてくれたものを伐採して別の用途で活用することに。




 


ていねいに枝を落としながら、伐採の準備をします。



 


存在感を残しながら…。



 


末口(直径)52センチもありました。

一番玉を2.2メートルで玉伐り、2番玉を4.2メートルで玉伐りました。2番玉でも末口50センチの太さです。

長い間、おつかれさまでした、とアカマツに言いたくなります。



 


製材して、いつか再び、会える日まで天然乾燥されます。




 


2009年12月

市街地にある段丘崖。

この地域の典型的な地形、風景でもあります。

この崖に密生していたヒノキを間伐しています。




 


段丘崖下の道路も、すっかり明るくなりました。

比較的まっすぐ成長したヒノキなので、間伐材として有効利用させていただきます。


 


2009年10月

大型クレーンを使った特殊伐採作業です。

森の座でこうした大掛かりな伐採を請け負うのは珍しいことです。







 




クレーンの先にいるのは人、です。

足場がなく、大きく傾斜しているケヤキの大木を伐採するには、この方法しかありません。

文字どおり目がくらみそうな高さ、しかも空に浮いたままでの作業になりました。




 




安全第一の作業。

クレーンの力を借りて、もちろん技術者の高い技を駆使して、大ケヤキを伐採することができました。




 


この大ケヤキは、日本の銘木を扱っているという業者に引き取られ、有効に活用されそうです。

ありがたいことです。

何より、安全に作業を終えることができたことが、ありがたいこと。



 


2009年9月

急傾斜地にある寺の墓地。

高い技術を要する特殊伐採の作業が続いています。

このアカマツは、途中で一度折れた形跡があり、そこからたくましくも生き続けてきました。

いつ折れるかわからない、そんな不安の中で、安全に作業が続きます。




 


足場が不安定な場所での伐採。

でも、木の途中に立っているみたいにも…。




 


小さな木片に見えるかもしれません。

でも、実は簡単に持つことができない大きさ。

これをあの木の上で…と想像してみてください。

こんなに険しい場所で、試練を抱えながらここまで大きくなったこの木の最後をしっかりと見届けよう―そんな作業風景でした。




 


2009年5月

ケヤキの大木の枝を特殊伐採中。
伊那谷特有の段丘崖に沿うように育ったケヤキ。
ここは、古くは宿場町があった古い家並が続く場所です。
このケヤキも、歴史を見つめ続けてきた大先輩。




 



大きな枝を伐採し、すっきりした景色の向こうに、街並みが見えます。

森の座では、こうした街中の特殊伐採をお引き受けする機会が多くなりました。






 


伐採したケヤキの一部。
近くに住む子どもたちが、「イスに」と運びました。

自分たちよりもずっと長くこの地で生きてきたケヤキと、これからも一緒に。




 


2008年12月

道路沿いの斜面で育ったケヤキ伐採中。
車の往来や電線を避けながらの作業です。




 


2008年10月

竹やぶの中に立つクルミの大木を伐採。

直径1メートル近くありました。


 


伐採したクルミの切り株。


人間がふたり、ゆっくりと立てるほどの大きさ。


 


竹やぶのすぐ隣には民家があります。


民家側に傾いていたコナシとケヤキも伐採しました。

このあと、竹も伐採。近くの炭窯で竹炭になる予定。

風景が変わりました。

 


2008年6月

急傾斜地にある墓地での作業が始まりました。

もちろん、傾斜地では崩落防止のために木は活躍しますが、地面が緩んでくると大木は倒れる危険が高まります。
この現場では、おそらく数年がかりで、危険な木を整理してゆく予定です。

この日は空師とともに、枯れたクリの大木を伐採してゆきました。
墓地の一角なので、石塔などを壊さないように気を使う作業が続きます。



このクリは、枯れているため、強い衝撃がかかると、空師もろとも倒れる危険がありました。

そのため、ロープ技を駆使して、衝撃を吸収しながら、チェンソーを使います。



 


切った部分を、ゆっくりと下ろします。

空師と比べて、このクリの大きさがわかります。

薄く切られているように見えますが、下ろしているクリの木片は、かなりの重量があります。


 


2008年6月

民家の庭先に立つ「シラカシ」。


写真上

写真下

こんなふうに剪定されました。

大木になり、庭は日陰になっていましたが、風が通り、向こう側の景色がよく見えるようになりました。

一本の木の剪定で、周囲の景観も変わります。






 


「空師」(そらし)登場!!

2007年冬のいちにち。
民家と道路と水路と電柱と電線に囲まれたケヤキの伐採をしました。
ケヤキは成長がとてもはやく、のびのびと枝を伸ばし、夏には枝葉を広げて日陰をつくってくれます。
でも、このケヤキたちにとっては、適所ではなかったようで伐採となりました。
しかし、 いろんなものに囲まれて倒す方向がありません。
そこで 「空師」の登場となりました。

「空師」は、こうした伐採困難な場所の木に登ります。
そして、特殊な道具や技術を駆使して、上のほうから枝を伐り落とします。
まるで、空と会話をしながら、「いいかい?」と木に話しかけながらのような、注意深い作業です。

伐採する木のことを、本当によく知らなければ、知ろうとしなければ、できない仕事です。






 







空に向かって伸びていた枝が伐り落とされると、ケヤキは幹の太い部分だけとなりました。
あとは、通常の伐採作業のように、根元から伐り倒します。
「空師」は、隣にあるケヤキの伐採作業に入ろうとしています。
地面に降りず、太い枝の切り口に立ち、そのまま隣のケヤキに 「飛びます」。





そして、無事、隣の幹に飛び移り、空に近い場所で、作業は続きました。



 






電線に囲まれた枝の伐採です。
地上から見上げれば細く見える枝ですが、実際はかなりの太さがあります。
電線に引っかからないように、まずロープで枝を縛り、そのロープの先を地上でしっかりと引っ張ります。
そして、少しずつ引っ張って枝を立ち上げながら、電線と反対側に伐り落とします。

もちろん、高い技術と経験の上に成り立つ作業です。
「空師」は、確かに木と空の近くにいます。



 


「空師」が伐り落とした枝を引っ張ります。
地面の上でも、木と空と会話をしています。

数分で伐り倒される木もあります。
こうして、何時間もかけて伐り倒される木もあります。
このケヤキは、「空師」や「山師」たちと、長い時間をかけて会話ができて、きっとしあわせだったろうと思います。

もちろん、このケヤキは、有効に使われる予定です。

ケヤキとの会話は、まだまだ続きます。

 





2007年秋のいちにち。
民家の裏にある、ナラの大木を伐採しました。
民家の屋根に倒れないよう、技術が必要です。
倒れる方向を何度も確かめ、少しずつ伐ってゆきます。

このナラの右奥に民家があります。
木の重心が民家側に傾いているため、専用の道具を使って〈牽引伐採〉をします。

はじめは民家側(写真右側)に傾いていましたが、牽引しながら、ナラの傾き具合を見ながら、少しずつ伐りこみを入れ、重心と反対側に倒れるように誘導します。

木が少しずつ立ち上がり、安全な方向に倒れてくれるまでは、気を抜けません。

この、木との〈会話〉が、たまらなく何かを実感させてくれるような気がします。

 



倒したい方向へ、牽引しています。

木との共同作業です。

 
 

倒れる瞬間、ナラは「きゅう…」と鳴きました。
私たちよりも長い年月を生きてきたナラ。
森の未来に向かって、伐採されました。
 

  
ナラ伐採前(上)と、伐採後(下)。
少し、空が広く見えるのがわかります。
この空の明るさは、森の未来へつながっています。
  
伐採したナラのすぐ近くの木に、鳥の巣がありました。
これからも、野鳥たちが住み続けてくれる森であってほしいです。

  
              
 
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